嘔吐・繰り返す嘔吐・下痢

子どもの嘔吐・下痢

子どもの嘔吐・下痢嘔吐・下痢は体内に侵入したウイルスなどの病原体を外へ出すことで、体の健康を守る機能です。
何度も食べ物・飲み物を吐いたり、元気がなかったりするようでしたら、一度兵庫県西宮市のいのうえ小児科へご相談ください。
病気が原因で嘔吐・下痢が起こっている場合がありますので、詳しく検査して診断いたします。

嘔吐・下痢になる原因

お子様が嘔吐・下痢する場合、多くはウイルスの感染が原因です。
その他、細菌の感染やアレルギー、あるいは食べ物の消化不良などが考えられます。

嘔吐・下痢を伴う主な病気

症状として嘔吐・下痢が現れる主な病気は次の通りです。

ウイルス性胃腸炎

  • アデノウイルス

    ウイルス性胃腸炎の原因となるウイルスで、嘔吐・下痢のほか、発熱や結膜炎なども症状として現れます。
    肺炎や脳炎を合併し、命を脅かすこともあります。

  • ロタウイルス

    5歳までに誰もが一度は感染すると言われているウイルスで、乳幼児の時に感染することが多いです。
    数日の潜伏期間を経た後、嘔吐・下痢、発熱などの症状が現れます。
    3歳未満で感染すると症状が長引く傾向にあるので注意が必要です。
    乳児期の予防接種により重症化を予防することができます。

  • ノロウイルス

    感染力の強いウイルスでほんのわずかのウイルス量でも感染を起こします(床に残った吐物、不十分な手洗いなど)。お子様だけでなく大人の方にも感染します。
    数日の潜伏期間を経た後、嘔吐・下痢や発熱などが症状として現れます。

ロタウイルスとノロウイルスとの違い
ロタウイルス ノロウイルス
潜伏~発症期間 1~3日 1~2日
流行る季節 冬~春にかけて 秋~冬にかけて
罹患しやすい年齢 乳幼児 すべての年齢層
嘔吐の有無 あり ある
下痢の有無 あり ある
発熱の有無 あり 必ず発熱するとは限らない
脱水症状のリスク 高い やや高い
重症化のリスク 高い やや高い
検査の保険適応 すべての年齢層において保険適応 3歳未満または65歳状が保険適応
ワクチン あり(生後14週6日まで) なし
なし なし
  • 腸重積

    激しい腹痛で泣く場合(痛く無い時は普段通り)、繰り返す嘔吐、血便を認める場合にはこの病気が疑われます。
    長時間放置していると手術をしなければならなくなる可能性もあるので早めに受診をしてください。超音波検査で診断が可能です。

  • 髄膜炎

    あまり多くはありませんが、髄膜炎、急性心不全、脳腫瘍、糖尿病などでも嘔吐が見られる場合があります。
    軽症なら自然治癒するケースがほとんどですが、悪化すると嘔吐・下痢、発熱などの症状が現れ、命に関わるケースもあります。

  • 食物アレルギー

    アレルギーのあるものを摂取すると、消化管のアレルギー反応として嘔吐を認めることがあります。

  • アセトン血性嘔吐症(周期性嘔吐症、自家中毒)

    2〜10歳くらいで多く見られています。感染症や運動による消耗や、精神的なストレス、あるいは脂質の多い食事などがきっかけで体の中の糖分によるエネルギーが不足してしまうことで脂肪からケトン体が多く発生して、頻回に嘔吐を繰り返す病気です。
    糖分・電解質・水分の十分な点滴をして、対症療法をうまく使って治るのを待ちます。

赤ちゃん・子どもの嘔吐

咳こんだ時

咳こんだ時何度も咳を繰り返すと嘔吐することがあります。 赤ちゃんの場合、吐しゃ物が喉に詰まらないように注意しましょう。

頭を打った時

激しく頭を打って頭蓋内出血を起こすと、嘔吐する場合があります。
頭を打った後、次のような症状がある場合には、すぐに救急外来または脳外科へ連絡するようにしてください。

  • 意識がない
  • 呼びかけても反応がない
  • けいれんしている
  • 手足が動かない・痺れている

赤ちゃんの嘔吐について

赤ちゃんの嘔吐は珍しくありませんが、きちんと対応しないと脱水症状を引き起こしたり、病気の発見が遅れたりする場合があります。

生後6ヶ月未満の嘔吐について

この時期、ミルク・母乳を飲んだ後にげっぷすることがあり、それにともない嘔吐することがあります。
げっぷも嘔吐も問題ありませんが、発熱などの症状もある時にはすぐに当院を受診するようにしてください。
また、手術が必要な疾患もいくつかあります。

    • 腸回転異常症

      ほとんどの場合、新生児期に発症します。腸回転異常症から中腸軸捻転を起こすと嘔吐を繰り返し下血などを認めて緊急手術が必要になります。

    • 精巣捻転

      乳幼児期また中学生以上でみられやすい疾患です。嘔吐・腹痛に合わせて陰嚢の腫脹や色の変化などを認めます。手術が必要な病気ですが発症してから12時間以内が良いと言われており、嘔吐や腹痛が治りにくい場合は陰嚢の観察にも気をつけてください。また、女子では卵巣捻転も考えられますが診断は非常に困難なので疑われた場合は専門機関に紹介をさせていただきます。

    • 鼠径ヘルニア

      これがある場合にヘルニアが外に出たままになり硬く色が悪くなり押しても戻らない場合には、鼠径ヘルニアの嵌頓(かんとん)と考えられます。そのような場合には手術による対応が可能な医療機関に紹介をさせていただきます。

    • 肥厚性幽門狭窄症

      新生児期に発症する消化管の病気です。胃から十二指腸への出口が硬く狭くなってしまい、母乳やミルクを飲んでも通過できないので噴水状の激しい頻回の嘔吐を繰り返して、早期に脱水になります。これも手術が必要な病気なので対応が可能な医療機関に紹介をさせていただきます。

赤ちゃん・子どもの嘔吐物の処理について

赤ちゃん・子どもの嘔吐物の処理について嘔吐物を素手で処理すると感染の恐れがありますので、手袋・マスクを着用して処理するようにしましょう。
処理後は、塩素系漂白洗剤で吐いた部分だけでなく広範囲を消毒して、ご家族全員手洗い・うがいを心がけましょう。

子どもの波がある腹痛の場合はどうすればいいの?

病院へ行く目安

  • しばらく様子を見る

    腹痛がある場合でも、他に症状がなくニコニコして元気にしていて食欲があれば、しばらく様子をみて夜間であれば翌朝に受診しても大丈夫でしょう。

  • すぐに病院へ行く

    激しい腹痛が続く、頻回に吐く、血便や血が混じった嘔吐、呼びかけても反応がない、腹痛で歩くこともできなかったりするような場合には、すぐに病院へ連れて行きましょう。

対処法

  • お腹を優しくさする、温める

    お腹を優しくさすってあげたり温めたりすると痛みが軽減する場合があります。

  • こまめに水分を行う

    腹痛以外にも嘔吐・下痢がある場合、脱水症状を防ぐために少量ずつ小まめに水分補給を行います。
    ゴクゴク飲んでしまい余計に嘔吐を繰り返してしまう場合があるので注意してください。
    激しい嘔吐や腹痛が強い場合は症状が無理に水分を与えると余計にひどくなる可能性があるので無理に飲ませることはせず受診をしてください。

  • 安静にする

    安静にして症状が治まるのを待つようにしましょう。

※注意したいこと

自己判断で市販のお薬を使用せず、当院へご相談ください。
市販の鎮痛薬や下痢止めを使用することで症状が悪化する場合があります。

下痢の時に身体に負担をかける食べ物・負担をかけにくい食べ物

身体に負担をかける食べ物 身体に負担をかけにくい食べ物
穀物・イモ類 玄米・サツマイモ・中華麺 うどん・ジャガイモ・豆腐
野菜 繊維が多い野菜類
(ごぼう・きのこ)
柔らかく煮込んだ野菜類
(かぼちゃ・にんじん・ほうれん草)
肉・魚 脂肪の多い魚・肉
(サバ・貝類/ハム・ソーセージ)
脂肪の少ない魚・肉
(たい・ひらめ/鳥のささみ)
果物 みかん・なし・イチゴ リンゴ・バナナ・白桃
嗜好品 アイスクリーム・ケーキ類 プリン・ボーロ・ゼリー
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