低身長とは何センチなの?
まわりのお子様と比べて体重が低い時、我が子の成長について不安になると思いますが、では「身長が低い(低身長)」とはどのくらいの身長のことを言うのでしょうか?
子供様の成長にはホルモン(内分泌)が深くかかわっています
お子様の成長にはホルモン(内分泌)が深くかかわっていて、主に次のような原因で低身長となります。
背が伸びにくい・低い原因について
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体質的
身長が伸びない一番の原因は体質的なもので、特に病気ではありませんが、ご両親ともに身長が低い場合には「家族性低身長」の可能性があります。
最終身長の予測計算式は、以下のようになります。
男子=ご両親の最終身長の平均+6.5cm
女子=ご両親の最終身長の平均−6.5cm -
ホルモンの異常
成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌量が少ないことで、低身長となる場合があります。
適切な治療を受けずにいると脳に悪影響をおよぼす恐れがありますので、早期発見・早期治療が大事です。 -
骨の異常
軟骨異栄養症など、先天的な骨の病気で低身長となる場合があります。
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慢性的な臓器の病気
心臓や肝臓、腎臓などで慢性的な病気がある場合、また代謝異常症などの病気がある場合には低身長となることがあります。
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低出生体重
低体重児出産の場合、低身長となることがあります。
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その他
その他の原因として、栄養不足やストレス、睡眠時間が十分では無いことなどが考えられます。
お子様の成長について、お聞きします
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生まれた時の状態
帝王出産だったか、逆子だったか、また在胎週数など出産前・出産時の状況を詳しくおうかがいします。
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生まれてからの成長・発育歴
誕生後の病歴や食事内容、便秘やおねしょなどの症状を確認します。
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両親やご兄弟の成長パターン
ご両親やご兄弟の成長パターンをお聞きいたします。
検査内容
血液検査、尿検査、左手の手根骨のレントゲン撮影(骨年齢の計算のため)などを行います。
必要に応じて成長ホルモン分泌負荷試験を考慮します。
低身長の治療について
低身長を治療する際、成長ホルモンを使用します。
毎日就寝前に成長ホルモンを注射して、足りないホルモンを補って成長を促します。
就寝前に注射するのは、この時間帯に一番ホルモンが活発に分泌されるからです。
背を伸ばすのに大切なこと
低身長の治療効果を高めるためにも、ご家庭で次のような生活習慣を心がけるようにしましょう。
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栄養
身長を伸ばすためにはタンパク質が欠かせず、肉や魚、大豆などの動物性・植物性タンパク質を食事に積極的に取り入れるようにしましょう。
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睡眠
就寝中に一番成長ホルモンは活発に分泌されますので、早めの就寝を心がけるようにしましょう。
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運動
無理のない範囲で運動することで、食欲を高めて睡眠を深くし、成長を促すことができるようになります。